農林水産省補助事業
産地連携推進緊急対策事業

農林水産省補助事業
産地連携推進緊急対策事業

生産者の経済的•心理的不安を軽減し、
国産野菜の供給安定化を実現

タマネギ生産者との連携風景

株式会社ファーストダウン(福岡県)

2017年にカット野菜メーカーとして創業し、現在は福岡と京都に合計3工場を 保有。契約産地から調達した新鮮な野菜を、自社工場にてサラダや惣菜など 様々な商品へと加工し、全国のスーパー•コンビニ等に出荷しています。

  • 事業:カット野菜の製造
  • 従業員数:734名
  • 主な商材:サラダ、惣菜、薬味など

プロジェクトの概要

天候不順でキャベツなどの収穫量が激減したことを 契機に、需給バランスが崩れた時でも柔軟に対応でき る体制づくりを推進。生産者への種子•輸送コンテナ 等の提供による余剰生産の促進や自社工場の省人化 に取り組み、天候不順リスクの軽減を目指しました。

天候による収穫量の変動が安定供給と収益維持の障壁に

共働き家庭や単身世帯の増加を背景にカット野菜に対する需要が 高まる一方、キャベツなどの野菜は、天候不良の影響によって収穫 量が大きく変動することがあり、不作時の調達不足は機会損失や 収益低下にも繋がります。こういったリスクへの対策として、生産者 への資材提供や超過分の自由販売を認める数量契約などによって 生産量の増加を促したほか、製造設備の省人化を推進し、調達量 の変動に対してフレキシブルかつ低リスクで対応できる体制を構 築しました。

タマネギの収穫風景
タマネギの選別作業の様子

QCDに関するリスク・対策・成果・サプライチェーンの影響箇所

Quality ~品質リスク~

  • ① 国際物流の遅延等による品質低下
  • ② 手作業による計数ミス

Cost ~コストリスク~

  • ① 工場低稼働時の余剰人件費

Delivery ~納期リスク~

  • ① 不作時の原材料不足
  • ② 契約農家不足による調達困難
タマネギの収穫風景

対策

  • ① 国内調達の強化
  • ② 自動包装計量機の導入

対策

  • ① 製造ラインの省人化

対策

  • ① 資材提供による生産促進

成果

品質の安定化

国内の調達体制を強化し、物流遅延等による品質低下リスクを軽減。

計数精度の向上

商品出荷時の計数作業を自動化し、納品クオリティを向上。

成果

人件費の軽減

自動化によって必要人員が減り、人件費を年間約400万円圧縮。

成果

契約農家•作付数の増加

増産用の初期コスト軽減により契約農家数•作付数が増加し調達が安定化。

国産原材料の取扱量増加

収穫量約10~20%アップと工場能力増強によって市場供給能力が向上。

Quality ~品質リスク~

  • ① 国際物流の遅延等による品質低下
  • ② 手作業による計数ミス
タマネギの収穫風景

対策

  • ① 国内調達の強化
  • ② 自動包装計量機の導入

成果

品質の安定化

国内の調達体制を強化し、物流遅延等による品質低下リスクを軽減。

計数精度の向上

商品出荷時の計数作業を自動化し、納品クオリティを向上。

Cost ~コストリスク~

  • ① 工場低稼働時の余剰人件費
タマネギの収穫風景

対策

  • ① 製造ラインの省人化

成果

人件費の軽減

自動化によって必要人員が減り、人件費を年間約400万円圧縮。

Delivery ~納期リスク~

  • ① 不作時の原材料不足
  • ② 契約農家不足による調達困難
タマネギの収穫風景

対策

  • ① 資材提供による生産促進

成果

契約農家•作付数の増加

増産用の初期コスト軽減により契約農家数•作付数が増加し調達が安定化。

国産原材料の取扱量増加

収穫量約10~20%アップと工場能力増強によって市場供給能力が向上。

対策と成果

Quality

鮮度や品質管理上の優位性から国産調達を強化

国内調達の強化/自動包装計量機の導入

輸入原材料は為替や国際情勢の影響を受けやすく、物流遅延などの発生時には長時間の輸送•保管に 伴なう品質低下の懸念もあります。そこでファーストダウンでは、国内のキャベツ•ネギ生産者と栽培契 約を締結し、原材料の安定調達に向けた仕組みづくりを推進しました。また、自社工場においても手作業 による計数ミス防止策として自動包装計量機を導入し、納品精度の向上を目指しました。

タマネギの収穫風景

成果

  • 国内生産者と栽培契約を締結し、物流遅延などによる品質低下リスクを軽減
  • 手作業だった包装•計量工程を自動化し、商品出荷時の計数ミスを抑制

Cost

製造の自動化によって人件費変動リスクを抑制

製造ラインの省人化

従来の製造設備は手作業工程が多く、増産時にはスタッフの増員が必要となり、その分の人件費増加も 課題となっていました。そこで全自動洗浄脱水機、全自動包装計量機、自動箱詰め機を導入して省人化 を推進。人員確保や人件費増加のリスクを抑えつつ、より多くの原材料を加工できるようになりました。ま た人への依存度を下げたことは、スタッフの採用難や採用コストなどの負担軽減にも繋がりました。

加工用タマネギの出荷作業

成果

  • 製造ラインの工数削減

年間27,375時間削減(時給1,500円換算で41,026,500円コストダウン)

Delivery

計画的な余剰生産で不作時の原材料不足を回避

資材提供による生産促進

種子(契約数量+20%)やコンテナ(1,000基)の費用を自社で負担 し、生産者の資金的リスクを払拭することで「計画的な余剰生産」 の仕組みを確立。それと同時に製造ラインの生産能力も向上させ、 収穫量増加への対応力も強化。入口(供給)と出口(加工•出荷)の 改善を組み合わせることで、より安定した生産を実現しました。

タマネギの選果作業
タマネギの収穫作業

成果

  • 国産キャベツ•国産ネギの取扱量増加

国産キャベツ 導入前:2,441t/年⇒導入後:2,700t/年(予定)
国産ネギ 導入前:402t/年⇒導入後:486t/年(予定)

今後の展望

生産者との相互利益関係を強化•拡大

より強固な産地連携体制を構築

今回の施策の継続や水平展開によって「作る•運ぶ•加工する•届 ける」の連携を強化。一気通貫での課題解決と相互発展を目指す。

人的リソースの有効活用

人にしかできない高付加価値の仕事へとリソースを配分し、品質、 安定供給、働きやすさを高め、国産農産物の持続性向上に貢献。

キャベツ畑の風景
農作業の様子
成功の
秘訣
  • 「不作による契約不履行は避けたいが、資材コストが厳しくて作付を増やせない」という生産者の経済 的•心理的ジレンマを資材提供によって払拭。お互いがリスクを負う相互協力体制を築くことで「計画 的な余剰生産」が促進され、調達の安定化に繋がりました。
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