農林水産省補助事業
産地連携推進緊急対策事業

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『生産効率・能力向上』
に関連する事例(4件)

生産量と選別能力を拡大し、
高まるニーズへの対応力を強化

タマネギ生産者との連携風景

株式会社小田垣商店(兵庫県)

兵庫県を発祥とする高級品種「丹波黒大豆」の国内トップシェアを誇り、良質な黒豆を選別•包装して全国の料亭や百貨店、食品メーカーなどへ出荷。近年では、オンラインショップや直営店舗での小売事業も積極的に展開しています。

  • 事業:丹波黒大豆を中心とした乾物豆類の卸売および小売
  • 従業員数:106名
  • 主な商材:乾燥豆、煮豆、蒸し豆、豆菓子、黒豆茶など

プロジェクトの概要

丹波黒大豆への需要が拡大する中、原材料の増産および選別能力の向上が喫緊の課題として浮上。市場供給力を高めるべく、種苗提供による収穫機械の貸与による作業効率化、自社工場における選別•充填作業の自動化などを実施しました。

生産の維持•拡大と選別能力の向上が安定供給のカギ

「丹波黒大豆」は、豆類全体の市場が縮小する中でも需要が高まっています。しかし栽培には手作業を要する部分が多い上、生産者の高齢化も進んでおり、生産面積の維持が課題となっています。また、気候変動による品質および収穫量の低下も顕在化しています。このような課題に対して小田垣商店では、生産地に対して機械化や優良な種苗の提供、栽培指導などを実施。調達量増加に備えて、工場作業のボトルネックだった選別•充填•出荷工程の自動化も推進しました。

タマネギの収穫風景
タマネギの選別作業の様子

QCDに関するリスク・対策・成果・サプライチェーンの影響箇所

Quality ~品質リスク~

  • ① 機械収穫による傷•割れの発生
  • ② 気候変動による品質•収量の低下

Cost ~コストリスク~

  • ① 価格高騰による調達費増加
  • ② 手作業による加工コスト増加

Delivery ~納期リスク~

  • ① 生産地の人手不足
  • ② 工場機械の能力不足
タマネギの収穫風景

対策

  • ① 生産現場への機械導入
  • ② 優良品種の栽培拡大

対策

  • ① 生産ラインの自動化•省力化
    (選別•充填工程など)

対策

  • ① 生産基盤の強化
    (生産性や栽培意欲の向上)
  • ② 生産ラインの自動化•省力化
    (選別•充填工程など)

成果

収穫時の傷などを抑制

装置や操作の工夫により、機械収穫による不良品発生率を抑制。

収量•品質の安定

高気温下でも生育や収量が安定し、小粒化など規格外品の発生が減少。

成果

生産性の向上

大型機械の導入によって選別能力が高まり、生産性が向上。

高付加価値商品の開発強化

生産ラインを担当していいた人員を、高付加価値商品の開発に充当。

成果

生産能力の維持•向上

栽培•出荷の効率化に加えて、生産者のモチベーションも向上。

市場ニーズへの対応力向上

市場の需要に対して、弾力的な対応が可能な体制を整備。

産地との連携強化と製造効率UPで、
国産原材料100%の商品づくりを拡大

タマネギ生産者との連携風景

かね七株式会社(富山県)

1884年に富山県で創業し、現在は日本全国を商圏として海産物(かつお節や 煮干しなど)の加工•販売事業を展開。自社ブランド商品に加え、各種スー パーのPB製品の受託製造や海外への商品供給も拡大が進んでいます。

  • 事業:海産物の加工•販売
  • 従業員数:125名
  • 主な商材:煮干、かつお節、だしパック、昆布巻、そうざい など

プロジェクトの概要

複数の販売先から製造委託などの発注が相次ぐ中、 原材料の不足や価格高騰、工場の製造能力不足など の課題が深刻化。原材料の安定調達と製造ラインの 生産性向上が必須であると考え、生産地との連携強化 や商品製造ラインの自動化•省人化に取り組みました。

国産原材料100%の維持と増産対応の両立に苦慮

かね七では輸入原材料の調達不安定化への対策として2024年か ら100%国産原材料化を実行。削り節パックや顆粒だしを中心に販 売は好調に推移していました。しかし、かつお節やいわし煮干し原 材料の漁獲減少や価格高騰、製造設備の能力不足などによって、 追加受注が困難な状況が発生。そこで、鹿児島県と熊本県の加工 業者に対して加工技術指導や作業負荷軽減、調達方式の変更など を実施し、原材料の安定供給に取り組んだほか、自社工場の製造 ライン刷新によって、より効率的な増産体制の整備を行いました。

タマネギの収穫風景
タマネギの選別作業の様子

QCDに関するリスク・対策・成果・サプライチェーンの影響箇所

Quality ~品質リスク~

  • ① 生産地における加工品質の不統一や海洋汚染による異物混入
  • ② 工場設備の能力不足による品質低下

Cost ~コストリスク~

  • ① 原材料価格の高騰
  • ② 製造時不良による原材料ロス
  • ③ 人件費の高騰

Delivery ~納期リスク~

  • ① 気候変動による調達不安定化
  • ② 設備能力の限界による受注制限
タマネギの収穫風景

対策

  • ① 生産地への品質管理指導/加工機器の備品貸与
  • ② 製造ラインの能力強化
    (選別機•金属検出機等の導入)

対策

  • ① 全量買取契約の締結
  • ② 製造ラインの省人化

対策

  • ① 生産地からの直送体制への変更
  • ② 機器刷新による製造能力向上

成果

原材料の品質•安全性向上

生産者への指導や備品貸与により、品質統一や異物混入の防止を徹底。

製造段階での異物除去強化

製造ラインに選別機や金属探知機を導入し、異物の検知•除去を強化。

成果

調達価格の安定化

生産地との直接契約•長期取引によって、価格変動リスクを抑制。

製造コストの削減

手作業工程を中心に効率化を推進し、製造コストを削減。

成果

調達量の安定化

自社工場への直送•保管によって、必要な時に必要な量の原材料を確保。

増産体制の整備

機器導入によって生産効率が向上し、製造ラインの能力が約3倍に向上。

桜花•桜葉のサプライチェーン再設計と
生産ライン強化で増産体制を整備

タマネギ生産者との連携風景

山眞産業株式会社花びら舎(愛知県)

菓子やパンに用いる桜花•桜葉の加工製品を筆頭に、ミントやバラ、青シソ などのパウダー、果実のピューレなどを主に業務用に提供。主力商品の桜 花•桜葉素材は、大手の菓子メーカやパンメーカー等に採用されています。

  • 事業:製菓・食品材料の製造販売
  • 従業員数:40名
  • 主な商材:桜花•桜葉加工素材、ハーブ素材、地産果実製品、寒天

プロジェクトの概要

国産の桜花•桜葉に対する需要増加やニーズ多 様化に対応すべく既存製品の増産および新商品 等の製造体制強化を計画。生産地への若木提供 による原材料の調達量増加や、自社工場の機器 設備強化による生産能力向上に取り組みました。

市場ニーズへの対応力不足によって機会損失が発生

桜の花や葉のパウダー、ペーストは桜餅やアンパンなどに用いら れ、近年、需要が増加しています。その一方、生産地では高齢化や 気候変動によって生産量の減少や価格上昇が発生しており、新た なサプライチェーンの構築が必要となりました。これらの課題への 対策として山眞産業では、産地支援による桜花•桜葉の生産数増加 を実施。さらに、新たな設備機器導入によって多数かつ多様なニー ズへの対応力を高め、桜花•桜葉を用いた各種製品の市場供給力 を向上させました。

タマネギの収穫風景
タマネギの選別作業の様子

QCDに関するリスク・対策・成果・サプライチェーンの影響箇所

Quality ~品質リスク~

  • ① 温暖化による品質低下
  • ② 人手不足による作業品質低下
  • ② 加工時の微生物増殖リスク

Cost ~コストリスク~

  • ① 閑散期の人員余剰

Delivery ~納期リスク~

  • ① 需要過多による供給力不足
  • ② 多品種生産体制の構築困難
タマネギの収穫風景

対策

  • ① 新規生産地の開拓
  • ② 技術指導
  • ③ 選殺菌•衛生管理の高度化

対策

  • ① 年間を通じた作付け

対策

  • ① 生産ラインの能力向上

成果

天候不良リスクの分散

気象条件の異なる場所での栽培を支援し、不作リスクを軽減。

製品の安全性向上

作業指導や新規設備導入によって、菌の増殖や異物混入リスクを抑制。

成果

作業の年間平準化

農閑期が減り、年間を通じた販売収入の確保が可能に。

雇用の維持•向上

安定雇用が可能になり、人材の不足や定着などの課題解決に寄与。

成果

従来製品の増産

ニーズが高まっている桜花•桜葉の生産能力が増大し、機会損失を回避。

少量多品種生産

納入先からの多種多様な要望に対して、柔軟な対応が可能に。

生産者の経済的•心理的不安を軽減し、
国産野菜の供給安定化を実現

タマネギ生産者との連携風景

株式会社ファーストダウン(福岡県)

2017年にカット野菜メーカーとして創業し、現在は福岡と京都に合計3工場を 保有。契約産地から調達した新鮮な野菜を、自社工場にてサラダや惣菜など 様々な商品へと加工し、全国のスーパー•コンビニ等に出荷しています。

  • 事業:カット野菜の製造
  • 従業員数:734名
  • 主な商材:サラダ、惣菜、薬味など

プロジェクトの概要

天候不順でキャベツなどの収穫量が激減したことを 契機に、需給バランスが崩れた時でも柔軟に対応でき る体制づくりを推進。生産者への種子•輸送コンテナ 等の提供による余剰生産の促進や自社工場の省人化 に取り組み、天候不順リスクの軽減を目指しました。

天候による収穫量の変動が安定供給と収益維持の障壁に

共働き家庭や単身世帯の増加を背景にカット野菜に対する需要が 高まる一方、キャベツなどの野菜は、天候不良の影響によって収穫 量が大きく変動することがあり、不作時の調達不足は機会損失や 収益低下にも繋がります。こういったリスクへの対策として、生産者 への資材提供や超過分の自由販売を認める数量契約などによって 生産量の増加を促したほか、製造設備の省人化を推進し、調達量 の変動に対してフレキシブルかつ低リスクで対応できる体制を構 築しました。

タマネギの収穫風景
タマネギの選別作業の様子

QCDに関するリスク・対策・成果・サプライチェーンの影響箇所

Quality ~品質リスク~

  • ① 国際物流の遅延等による品質低下
  • ② 手作業による計数ミス

Cost ~コストリスク~

  • ① 工場低稼働時の余剰人件費

Delivery ~納期リスク~

  • ① 不作時の原材料不足
  • ② 契約農家不足による調達困難
タマネギの収穫風景

対策

  • ① 国内調達の強化
  • ② 自動包装計量機の導入

対策

  • ① 製造ラインの省人化

対策

  • ① 資材提供による生産促進

成果

品質の安定化

国内の調達体制を強化し、物流遅延等による品質低下リスクを軽減。

計数精度の向上

商品出荷時の計数作業を自動化し、納品クオリティを向上。

成果

人件費の軽減

自動化によって必要人員が減り、人件費を年間約400万円圧縮。

成果

契約農家•作付数の増加

増産用の初期コスト軽減により契約農家数•作付数が増加し調達が安定化。

国産原材料の取扱量増加

収穫量約10~20%アップと工場能力増強によって市場供給能力が向上。

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