農林水産省補助事業
産地連携推進緊急対策事業

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『顧客満足・競争力強化』
に関連する事例(5件)

生産量と選別能力を拡大し、
高まるニーズへの対応力を強化

タマネギ生産者との連携風景

岡本食品株式会社(愛知県)

大正10年にトマトソース加工業者として創業し、現在は自社ブランドにて国産原材料にこだわり、ミカンやモモなどの缶詰•レトルトパウチ、冷凍食品などを製造。主に学校給食や外食事業者等に販売しています。

  • 事業:野菜•果物等の一次加工
  • 従業員数:100名
  • 主な商材:野菜•果物等の缶詰、レトルトパウチ、冷凍品等

プロジェクトの概要

加工適性の高い原材料の調達難や加工歩留低下による採算悪化への対策として、サプライチェーンの見直しに着手。自社スタッフによる生産作業補助や規格外サイズのミカンでも加工可能な設備導入を実施し、原材料の安定確保と収益改善に取り組みました。

原材料国産化の道のりに
新たな課題が浮上

産地基盤の衰退や気候変動によって国内のミカン生産量全体が減っている上、生食用ミカンの需要増も相まって、加工に適した国産ミカンの供給不足が恒常化。岡本食品では、生産者へのヒアリング等から「収穫やサイズ選別のための労力不足」が急務の課題であると判断し、作業支援を含む産地との連携強化をはじめ、従来は規格外とされていた大サイズのミカンを加工できる体制整備といった施策を実行し、原材料調達量の増加および安定化に取り組みました。

タマネギの収穫風景
タマネギの選別作業の様子

QCDに関するリスク・対策・成果・サプライチェーンの影響箇所

Quality ~品質リスク~

  • ① 原材料不足による品質低下
  • ② 作業バラツキによる品質低下

Cost ~コストリスク~

  • ① 繁忙期外の人員余剰
    (低稼働率)

Delivery ~納期リスク~

  • ① 天候不安定による不作
  • ② 人手不足による出荷量低下
    (収穫•選別作業の対応力不足)
フローチャート

対策

  • 加工機材の能力向上
    (大サイズ原材料に対応
    可能な機械導入)

対策

  • 産地の作業支援

対策

  • 産地連携•契約強化
  • 原材料の供給量増加

成果

良質な原材料の確保

規格外として廃棄されていた良質なミカンの受け入れが可能に。

加工品質の向上

作業者の熟練度にかかわらず、均一で安定した加工が可能に。

成果

調達安定化

収穫•出荷等の労力不足を補うことで供給量が増加(年間150t)。

新商品開発による収益増加

大サイズのミカンを用いた新商品を開発し、製品の出荷量•収益を向上。

成果

調達の安定化

近隣地域の生産者との調達契約により、サプライチェーンを安定化。

国産ミカンの使用量増加

国産ミカンを用いた製品の生産量が増加し、市場ニーズへの対応力が向上。

新たな養殖方法と冷凍での
調達を推進し、
北海道産コンブの安定供給を目指す

タマネギ生産者との連携風景

かね七株式会社(富山県)

1884年に富山県で創業し、現在は日本全国を商圏として海産物(かつお節や 煮干しなど)の加工•販売事業を展開。自社ブランド商品に加え、各種スー パーのPB製品の受託製造や海外への商品供給も拡大が進んでいます。

  • 事業:海産物の加工•販売
  • 従業員数:125名
  • 主な商材:煮干、かつお節、だしパック、昆布巻、そうざい など

プロジェクトの概要

複数の販売先から製造委託などの発注が相次ぐ中、 原材料の不足や価格高騰、工場の製造能力不足など の課題が深刻化。原材料の安定調達と製造ラインの 生産性向上が必須であると考え、生産地との連携強化 や商品製造ラインの自動化•省人化に取り組みました。

国産原材料100%の維持と増産対応の両立に苦慮

かね七では輸入原材料の調達不安定化への対策として2024年か ら100%国産原材料化を実行。削り節パックや顆粒だしを中心に販 売は好調に推移していました。しかし、かつお節やいわし煮干し原 材料の漁獲減少や価格高騰、製造設備の能力不足などによって、 追加受注が困難な状況が発生。そこで、鹿児島県と熊本県の加工 業者に対して加工技術指導や作業負荷軽減、調達方式の変更など を実施し、原材料の安定供給に取り組んだほか、自社工場の製造 ライン刷新によって、より効率的な増産体制の整備を行いました。

タマネギの収穫風景
タマネギの選別作業の様子

QCDに関するリスク・対策・成果・サプライチェーンの影響箇所

Quality ~品質リスク~

  • ① 生産地における加工品質の不統一や海洋汚染による異物混入
  • ② 工場設備の能力不足による品質低下

Cost ~コストリスク~

  • ① 原材料価格の高騰
  • ② 製造時不良による原材料ロス
  • ③ 人件費の高騰

Delivery ~納期リスク~

  • ① 気候変動による調達不安定化
  • ② 設備能力の限界による受注制限
タマネギの収穫風景

対策

  • ① 生産地への品質管理指導/加工機器の備品貸与
  • ② 製造ラインの能力強化
    (選別機•金属検出機等の導入)

対策

  • ① 全量買取契約の締結
  • ② 製造ラインの省人化

対策

  • ① 生産地からの直送体制への変更
  • ② 機器刷新による製造能力向上

成果

原材料の品質•安全性向上

生産者への指導や備品貸与により、品質統一や異物混入の防止を徹底。

製造段階での異物除去強化

製造ラインに選別機や金属探知機を導入し、異物の検知•除去を強化。

成果

調達価格の安定化

生産地との直接契約•長期取引によって、価格変動リスクを抑制。

製造コストの削減

手作業工程を中心に効率化を推進し、製造コストを削減。

成果

調達量の安定化

自社工場への直送•保管によって、必要な時に必要な量の原材料を確保。

増産体制の整備

機器導入によって生産効率が向上し、製造ラインの能力が約3倍に向上。

国産原材料を用いたプレミアム商品で、
調達リスク回避と収益向上を両立

タマネギ生産者との連携風景

有限会社エーアンドエス(岡山県)

自社でタマネギ、キャベツを自社栽培するほか、令和2年からは輸入原材料を 用いた業務用剥きタマネギなどの生産•加工•販売もスタート。自社農場は約 150ヘクタール。地元の農業基盤整備などにも積極的に取り組んでいます。

  • 事業:露地野菜の生産•販売、業務用野菜の生産•一次加工•販売
  • 従業員数:76名
  • 主な商材:タマネギ、キャベツ

プロジェクトの概要

剥きタマネギの注文が増える中、天候不順による供 給•価格の不安定化や品質のバラツキなどの問題が 深刻化。経営安定化には、加工に適した良質なタマ ネギの安定調達が必要であると判断し、機械•資材 の提供や栽培指導などの産地支援を実施しました。

原材料国産化にともない新たな課題が浮上

輸入依存リスクの顕在化や安全安心ニーズの高まりを背景に、業務用剥きタマネギの国産化を計画。しかし、国産タマネギの調達には、天候による供給量•価格の変動リスクや品質のばらつきによる加工コストの上昇といったリスクもあります。
そこで同社では、年間を通じて高品質のタマネギを安定的に調達するために、新たな仕入れルートを模索。岡山県および群馬県の農家と栽培契約を締結し、産地連携を強化することで持続的なサプライチェーンの構築を目指しました。

タマネギの収穫風景
タマネギの選別作業の様子

QCDに関するリスク・対策・成果・サプライチェーンの影響箇所

Quality ~品質リスク~

  • ① 国産野菜へのニーズ増加
  • ② 国産原材料の品質不安定

Cost ~コストリスク~

  • ① 気候変動による減量価格変動
  • ② 廃棄コスト増

Delivery ~納期リスク~

  • ① 通年での供給困難
  • ② 国際物流による調達不安定
タマネギの収穫風景

対策

  • ① 栽培品質の最適化
  • ② 栽培指導
  • ③ 資材•機械の提供

対策

  • ① 栽培契約の締結
  • ② 加工残滓の有効活用

対策

  • ① 資材•機材の提供
  • ② 生産基盤の強化

成果

高品質な原材料の確保

加工に適した品種の作付面積および収穫量の増大。

新規栽培のリスク低減

栽培経験がない農家でも、高い品質のタマネギの供給が可能に。

成果

高利益率商品の拡大

付加価値商品(剥きタマネギ)用の原材料を安定確保し、出荷量を拡大。

残滓の廃棄コスト削減

タマネギの皮などを肥料として活用し、廃棄コストを圧縮。

成果

作付面積の拡大

作業の迅速化や負荷軽減によって、作付面積を拡大。

収穫量の拡大

自社栽培の経験やノウハウを提供することで収穫量を拡大。

桜花•桜葉のサプライチェーン再設計と
生産ライン強化で増産体制を整備

タマネギ生産者との連携風景

山眞産業株式会社花びら舎(愛知県)

菓子やパンに用いる桜花•桜葉の加工製品を筆頭に、ミントやバラ、青シソ などのパウダー、果実のピューレなどを主に業務用に提供。主力商品の桜 花•桜葉素材は、大手の菓子メーカやパンメーカー等に採用されています。

  • 事業:製菓・食品材料の製造販売
  • 従業員数:40名
  • 主な商材:桜花•桜葉加工素材、ハーブ素材、地産果実製品、寒天

プロジェクトの概要

国産の桜花•桜葉に対する需要増加やニーズ多 様化に対応すべく既存製品の増産および新商品 等の製造体制強化を計画。生産地への若木提供 による原材料の調達量増加や、自社工場の機器 設備強化による生産能力向上に取り組みました。

市場ニーズへの対応力不足によって機会損失が発生

桜の花や葉のパウダー、ペーストは桜餅やアンパンなどに用いら れ、近年、需要が増加しています。その一方、生産地では高齢化や 気候変動によって生産量の減少や価格上昇が発生しており、新た なサプライチェーンの構築が必要となりました。これらの課題への 対策として山眞産業では、産地支援による桜花•桜葉の生産数増加 を実施。さらに、新たな設備機器導入によって多数かつ多様なニー ズへの対応力を高め、桜花•桜葉を用いた各種製品の市場供給力 を向上させました。

タマネギの収穫風景
タマネギの選別作業の様子

QCDに関するリスク・対策・成果・サプライチェーンの影響箇所

Quality ~品質リスク~

  • ① 温暖化による品質低下
  • ② 人手不足による作業品質低下
  • ② 加工時の微生物増殖リスク

Cost ~コストリスク~

  • ① 閑散期の人員余剰

Delivery ~納期リスク~

  • ① 需要過多による供給力不足
  • ② 多品種生産体制の構築困難
タマネギの収穫風景

対策

  • ① 新規生産地の開拓
  • ② 技術指導
  • ③ 選殺菌•衛生管理の高度化

対策

  • ① 年間を通じた作付け

対策

  • ① 生産ラインの能力向上

成果

天候不良リスクの分散

気象条件の異なる場所での栽培を支援し、不作リスクを軽減。

製品の安全性向上

作業指導や新規設備導入によって、菌の増殖や異物混入リスクを抑制。

成果

作業の年間平準化

農閑期が減り、年間を通じた販売収入の確保が可能に。

雇用の維持•向上

安定雇用が可能になり、人材の不足や定着などの課題解決に寄与。

成果

従来製品の増産

ニーズが高まっている桜花•桜葉の生産能力が増大し、機会損失を回避。

少量多品種生産

納入先からの多種多様な要望に対して、柔軟な対応が可能に。

生産者の経済的•心理的不安を軽減し、
国産野菜の供給安定化を実現

タマネギ生産者との連携風景

株式会社ファーストダウン(福岡県)

2017年にカット野菜メーカーとして創業し、現在は福岡と京都に合計3工場を 保有。契約産地から調達した新鮮な野菜を、自社工場にてサラダや惣菜など 様々な商品へと加工し、全国のスーパー•コンビニ等に出荷しています。

  • 事業:カット野菜の製造
  • 従業員数:734名
  • 主な商材:サラダ、惣菜、薬味など

プロジェクトの概要

天候不順でキャベツなどの収穫量が激減したことを 契機に、需給バランスが崩れた時でも柔軟に対応でき る体制づくりを推進。生産者への種子•輸送コンテナ 等の提供による余剰生産の促進や自社工場の省人化 に取り組み、天候不順リスクの軽減を目指しました。

天候による収穫量の変動が安定供給と収益維持の障壁に

共働き家庭や単身世帯の増加を背景にカット野菜に対する需要が 高まる一方、キャベツなどの野菜は、天候不良の影響によって収穫 量が大きく変動することがあり、不作時の調達不足は機会損失や 収益低下にも繋がります。こういったリスクへの対策として、生産者 への資材提供や超過分の自由販売を認める数量契約などによって 生産量の増加を促したほか、製造設備の省人化を推進し、調達量 の変動に対してフレキシブルかつ低リスクで対応できる体制を構 築しました。

タマネギの収穫風景
タマネギの選別作業の様子

QCDに関するリスク・対策・成果・サプライチェーンの影響箇所

Quality ~品質リスク~

  • ① 国際物流の遅延等による品質低下
  • ② 手作業による計数ミス

Cost ~コストリスク~

  • ① 工場低稼働時の余剰人件費

Delivery ~納期リスク~

  • ① 不作時の原材料不足
  • ② 契約農家不足による調達困難
タマネギの収穫風景

対策

  • ① 国内調達の強化
  • ② 自動包装計量機の導入

対策

  • ① 製造ラインの省人化

対策

  • ① 資材提供による生産促進

成果

品質の安定化

国内の調達体制を強化し、物流遅延等による品質低下リスクを軽減。

計数精度の向上

商品出荷時の計数作業を自動化し、納品クオリティを向上。

成果

人件費の軽減

自動化によって必要人員が減り、人件費を年間約400万円圧縮。

成果

契約農家•作付数の増加

増産用の初期コスト軽減により契約農家数•作付数が増加し調達が安定化。

国産原材料の取扱量増加

収穫量約10~20%アップと工場能力増強によって市場供給能力が向上。

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